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指揮者だって人間だ

晴れた日には洗濯を。

6割くらい理解できる本が一番面白い

最近とある言論系Podcastにハマっており、それがきっかけで人文系の書籍に興味が出てきました。

ここ数カ月で何冊か読んでみたのですが、6割くらい理解できる本が一番面白いかなあと感じています。

 

理解する技術 情報の本質が分かる (PHP新書)

理解する技術 情報の本質が分かる (PHP新書)

 

 

もともと私は根っからの理系人間で、高校生の時も国語も古文漢文はなんとかなるけど現代文小説はさっぱりという典型的な非文系タイプでした。

子供の頃にあまり本を読まなかったせいか、読解力が薄弱なんだと思います。
何回も読まないと文章の意図が頭に染み込みませんし、頭に入らない文章をそのまま読み進めるのが苦痛でなかなかページが進みません。
そんなていたらくなので高校、大学の時はエンタメ系の小説くらいしか本と触れる生活をしていなかったのですが、くだんのPodcastで近年の情報社会の話とか地域コミュニティと家庭との関わり方の話とかを聞いて「なんとなくわかる!」とちょっと面白かったんですよ。
いままでそういうものに触れてこなかった分なかなかとっつきづらいところもあるのですが(ロスジェネとか言われてもピンときません)震災以後のコミュニティの変容とか共働き夫婦が子供を持つことの難しさとかが「ああ、私で言うところのあれか」と実感を伴ってわかるようになりそれが面白くって人文系の新書とかに興味がわいてきたんです。
 
本屋で立ち読みしたりして面白そうなものを物色しているんですが、正直難しくてよくわからないものの方が多いです。
そんな中でも「全然わからないもの」と「とっつきづらいけどなんとか読めるもの」があって、後者の方は頑張れば読めるんです。
で、そういう頑張って読めるものって、簡単でスイスイ読めるものよりも圧倒的に満足感が高いんですよ。
私がそういう評論とか人文系の本を読むのって気づきや知識が得たいからなのですご、サクーッと読めてしまうものはそういうとっかかりがないってこととイコールの割合が非常に高いです。
端的に言えば私がすでに知っていることしか書いていない。
 
もちろん文体や構成によって読みやすい読みにくいはあるのですが、理解のしやすさという意味では、私の実感では6割程度理解できる本が一番面白いです。
9割くらい理解できるような本は「はい、そうですね」「はい、そのとおりですね」と読めてしまい、本の値段分の価値を得られていないような気がします。
逆に2割くらいしか理解できない本では挫折してしまい、結局読まないことと同じになってしまう。
6割くらい理解できる本であれば、「どういうことだろう?」という4割を残りの6割が「こういう例をあげているということはああいうことか?」と補強してくれて、なんとか読み進められます。
それでいて知らなかった知見を得られる喜びもある。
(内容の当たり外れはありますが)
昔は読解力なんて公文書読める程度のものがあれば十分だろうと思っていたのですが、理解する力があればあるほど読める本は増えて、楽しみは広がるんですよね。
世の中にたくさんある名著と呼ばれるものを、自分の読解力の無さで読まずに置いておくのはもったいないです。
 
スポーツでも芸術でもそうですが、発達の途中で背伸びをすることってよくあることです。
ギターを始めたばっかりだけどプログレにハマってスキッツォイドマンを練習してみたり、プログラミング始めたばっかりだけどいきなり iPhone アプリ作ってみようとしたり。
で、そういう背伸びをするうちに本当に背が伸びることもあると思うんですよ。
身の丈に合わないことをすることで、身の方が丈に合ってくるような。
そういう時に成長ってすると思うんですよね。
 
成長とか書くと意識たかいたかーい系人間のような雰囲気も出てきますが、私は決して意識高い系人間ではないです。
むしろ楽しいことしかしたくない。
知らなかったことを知るのって楽しいですし、せっかくお金と時間を使うんだったら身につくことがしたいなあという快楽至上主義者です。
 
今は「理性の限界」を読んでいます。
内容は濃いですがカンファレスっぽい形式で書かれているので割と読み進めやすいです。
一般会社員とかからの視点もあるのがユニークで共感出来ます。
これを読んだら次は「承認をめぐる病」を読む予定。
けいろー(id:ornith)さんの紹介記事が非常に面白そうだったので読む前からわくわくしています。
新書とかってなかなかいいお値段でジャケ買いしにくいので、こういう書評はほんと助かります。
自分もある程度読めたらアウトプットして整理してみよう。

 

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

  
承認をめぐる病

承認をめぐる病

 


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