指揮者だって人間だ

晴れた日には洗濯を。

未完成なものが好き

最近このブログをガチャガチャといじって遊んでいますが、気になっていたブログが少し見ない間にガラッと装いを変えていて悲しい、ということもありますよね。

初めて見た時はデザインは初期設定っぽいもの、記事はその日の出来事の羅列、画像は一切なくテキストだけの素朴なもの。

それが、凝ったデザイン、cssを駆使したなんかすごいボタン群、無料の素材画像をキャッチに貼り、タイトルは「○○するためにやるべきたった3つのこと」というブログに大幅リニューアル。

いわゆる「よくある」ブログになっているのです。

そっちの方がアクセス数は多いのかもしれませんが、私個人としては未完成のブログの方が面白いよなあと思ってしまいます。


 未完成

未完成

 

完成品って個性が無いものが多いです。

見たことないような奇抜な方向に進化して独自の完成系に到達したものもあるとは思いますが、99%のものは「よくあるフォーマット」が完成形なのではないでしょうか。

例えば傘だって完成系はフォーマット化されています。

もしかしたらより良い完成系が見つかるかもしれませんが、本当にそれが完成系であれば何年かかけて傘はその方向に進化し、それが新しい完成系になると思います。

よくできたモノはどこかで見たことあるものがほとんどで、そこに新鮮さはありません。

 

私が大好きな装丁家の祖父江さんの代表作に、吉田戦車の「伝染るんです」があります。

この装丁は「装丁のイロハが分かっていない新人がミスをしまくった本」がコンセプトらしく、本当に無茶苦茶です。

マンガなのにしおりがある(しかも長さ足りてない)、斜めになっているページがある、小学館のマークが児童書用の方になっているなど個性が暴れまくったトンデモ本なのですが、これが非常に面白い。

まっとうな完成品を目指して作ったのであれば、これほどまで面白くはならなかったでしょう、

未完成で未発達な部分をあえて見せることで強烈なアイデンティティを放つようになったと思うのです。

 

西原理恵子が「子供の描く絵ってどうしてどれもきれいなんだろう」と言っていましたが、成長や発達によって失われるものもあると思います。

「ライオンはこう描く」みたいなのもそうですし、「ブログはこうするのが一般的」もそうです。

一度染み付いた先入観はなかなか抜けません。

 

あ、別に「ブログはこうしろ!」という提言ではありません。

あくまで一読者としての私の好みの話です。

どういう記事を書くか、どういう画像を載せるかは書き手の勝手ですが、読み手としてはせっかく世の中にたくさんブログがあるんだから、読むからには他と違う何かを見たいよなーというのが私の思いです。

そして完成品を目指して作るのであれば誰も見たことがないような個性的なものに

なればよいんですが。 


これらが全てが自分にブーメランとして帰ってくることを自覚しつつ…。

 

グラフィック・デザイナーの仕事

グラフィック・デザイナーの仕事

 

 

広告を非表示にする