指揮者だって人間だ

晴れた日には洗濯を。

完全なデジタル音楽は存在しない

スコラ・音楽の学校でオープンリールアンサンブルが出ていました。

やはりリールをガッキャガッキャ回すのはカッコイイ。

TEDのこの動画も大好きです。

 


Musical performance: Open Reel Ensemble at ...

 

面白かったのは、スコラは「電子音楽」の回に突入しており、デジタル音楽の黎明期としてテープリールを使った音楽が色々紹介されていたのに、やっていることはものすごくアナログだった点です。

ゆっくり回して低くし、速く回して高くする。

止めて、戻して、録音して、テープを手で引っ張る。

ものすごくアナログなのに分類としては電子音楽。

結局、完全にデジタルな音楽って存在しないよなあと思いました。

 

Tape and Cloth ~ Open Reel Ensemble and ISSEY MIYAKE [国内盤 / DVD特典付] (roth-1111)

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  • アーティスト: Open Reel Ensemble,オープン・リール・アンサンブル
  • 出版社/メーカー: Roth project
  • 発売日: 2013/07/17
  • メディア: CD
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 クラシックやってる人から見れば電気を使った楽器は全部デジタルに見えるかもしれません。

でも実際はエレキギターなんかはすごくアナログですよね。

こまかいニュアンスなんかは熟練した奏者でないと出せません。

私はよく知りませんが、DJのターンテーブルなんかもアナログ要素が大きいですし、CDJなんかわざわざCDをアナログ操作するためにあんなインターフェースにしているわけです。

結局人間の手が触れるポイントは必ずアナログになり、純粋なデジタル演奏は録音していた波形を再生するだけ、になってしまうんじゃないでしょうか。

 

音楽制作でも同じことが言えると思います。

たとえマウスでシーケンサーをぽちぽちするだけの楽曲制作であっても、シーケンサーのUIや使い勝手、もっと言えばマウスの種類が変われば出来る曲も変わると思うんです。

ギターを変えれば違う音がなるように、DTMであっても使う機材によって出来あがる曲は変化します。

そういう意味では、結局完全なデジタル音楽制作(演奏)というのはありえなくて、人の感性や偶然性などが加味される時点でなんらかのアナログ要素は入ってくるのでしょう。

 

さらに言えば音がデジタル波形をアナログにコンバートして、スピーカーやヘッドホンで鳴らしている時点で、すでに音はアナログになっているわけです。

どんだけ緻密に作ったデジタル音楽でも、イヤホンで聞くのとダンスフロアで聞くのは全く違います。

人間の脳に直接光デジタル端子をさせればそんなことはないのですが、あいにく人間は鼓膜で音を受診するため、音を発信する側だけでなく聞く側もアナログになります

 

いくら理論を体系立てても録音技術が進歩しても、音楽って感性のものですから数学や古典物理のように結果が決まっておらず弾き手や聞き手によって変わるんですよね。

「ハイファイでいい音」もいいんですが、やっぱり「ローファイでもぐっと来る音」を聞きたいです。

目先の技術に目を奪われず、いい音作らなきゃなあと思いました。 

 

攻殻機動隊ARISE O.S.T.

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